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2021.09.10新規就農者向け ー有機栽培技術の紹介ー


新規就農者のうち、2~3割の方が有機農業に取り組んでいるというデータがありますが、その一方、有機栽培で安定的に生産する栽培技術の習得に苦労しているという声も聞かれます。そこで、有機の栽培技術に関連した情報をご紹介します。

有機農業の基本は地域に定着し実績を積んできた先人農家の方々の知恵

新規就農で、普通の露地栽培であれば、肥料や農薬類、栽培体系から農業機械の取り扱い等、ある程度教科書化されておりその手順を習得すればすぐにでも農業を始められることも多いです。しかし、有機農業には、この方法で栽培を行えばこんな作物が収穫できるというデータの蓄積やマニュアル・資材といった基礎基本がまだ少なく、栽培技術の研究やその体系化が十分ではなく、 組織的な普及活動も行われてきませんでした。有機栽培の技術は各地域の立地条件や環境条件によっても大きく異なるため画一的な指導が難しく多種多様なためです。

人脈形成・仲間づくりがとても大切

そのため多くの場合、栽培技術や販路などのノウハウは先輩農家を参考にすることとなり、新規参入者は、地域に受け入れてもらうための努力が必要な場合もあるかもしれません。身近なことからコミニュニケーションをとり、人脈を形成、情報交換できる仲間づくりが重要です。また、仲間と連携することで、グループ出荷や加工による付加価値商品の販売、農業機械の共有など組織化することで農業経営の安定にもつながるのではないでしょうか。

以前、紹介したネットワーク作りにも活用できる「一農ネット」への登録を検討してみてください。

有機農業の技術に関する情報

そういったことを踏まえた上で、農林水産省のHPでは有機農業の技術に関する情報が紹介されています。育苗・土づくり・除草・病害虫対策・先進事例の紹介等、有機栽培における基本的な考え方やポイント知る上で参考となるのではないでしょうか。一度ご覧になってみてください。

【農研機構による研究・技術情報】

【一般財団法人日本土壌協会による研究・技術情報】

上記以外にも各地域の自治体で有機農業に関する栽培マニュアルを公開している自治体もありますので、お住いの自治体でも調べてみてください。

有機農業への期待は大きい

2021年5月には国が「みどりの食料システム戦略」を発表し、その中身として“2050年までに耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を25%(100万ha)にすること”が盛り込まれ、有機農業を推進する方向へ舵をきりました。

地球環境や生物多様性の保全、食の安全等が取りざたされている今、期待が高まるのは必然のことと思います。そのような状況下で、有機JASマークのある食品は、環境に配慮した生産方法で栽培された農産物である証です。

本事業ではその取得に係る費用をサポートしております。是非、有機JAS認証の取得をご検討下さい!

 

ライター:有機農業者支援事務局
自産自消のある社会の実現に向け様々な事業を展開する㈱マイファームにおける有機JAS専門チーム。ミッションは「すべての情熱農業者が、さらに輝くミライを」。有機JAS認証を取得するために活用すべき補助金や制度を中心としたお役立ち情報を発信しています。 【マイファーム公式】https://myfarm.co.jp