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2023.03.22認証取得へ向けた先行事例(3)


有機農業者支援事務局です。

今回は有機JAS認証を実際に取得した生産者の方へ認証取得で苦労した点や販路確保等、これから取得しようと考えている方が気になるであろうポイント”認証取得後の今”についてお話を聞いてきました。

認証取得へ向けた参考にして頂ければと思います。

誠農園

まずは、認証を取得した後の販売先の見込みや、手続きや作業記録の負担、諸費用などを考慮して検討を!

誠農園さん

農園の様子

  • 就農地:長野県南佐久郡佐久穂町       ・経営規模:300a(うち取得面積100a)
  • 就農年:2019年             ・栽培品目:水稲・ズッキーニ・カブ等
  • 有機JAS認証取得年:2021年      ・労働力:5名(パート4名)

なぜ有機JAS認証を取得しようと考えたのですか?

有機生産者団体に所属しており、認証を取得することが出荷条件となっていたため、有機農業を始めてから3年目に取得しました。

認証取得でどんな点に苦労しましたか?

認証取得の初年度は、書類の準備や実地検査の様子がわからずその点、不安でした。認証取得を経験された先輩農家さんから、事前に教わりながら準備を進めました。

認証取得費用・維持費はどの程度ですか?

認証取得費:8万円程度  年次検査費:8万円程度

収穫商品の様子 photo by 誠農園

有機JAS認証を取得する前と後では経営に変化はありましたか?

野菜については、出荷先から認証取得を求められていることもあり、取得後に新たな販売先は増えました。主に生協や量販店などで、需要は増えていると思います。一方で、お米については、有機JAS認証を求められる販売先が今のところなく、今後そうったところも増えていってほしいと思っています。

どういった販路をどのように確保しましたか?

個人的には、有機JAS認証を活用した販路確保の実績はありませんが、所属している有機生産者団体では、新規顧客からの問い合わせや取扱いが増えています。農水省の方で公開されている認証事業者リストからの問い合わせもありました。

ほ場の様子 photo by 誠農園

ライター:有機農業者支援事務局
自産自消のある社会の実現に向け様々な事業を展開する㈱マイファームにおける有機JAS専門チーム。ミッションは「すべての情熱農業者が、さらに輝くミライを」。有機JAS認証を取得するために活用すべき補助金や制度を中心としたお役立ち情報を発信しています。 【マイファーム公式】https://myfarm.co.jp